石狩データセンターに行ってきた
2013-11-26 by Daisuke Kotani第2回 さくら石狩DC見学ツアーに当選したので行ってきました。 飛行機で北海道に行って、石狩DCに行ってすすきので飲んで石狩DCに行って帰ってくる、とても楽しいツアーでした。
北海道まで行ってなんでデータセンターしか行かんの?という質問はなしです。データセンターの視察が観光のようなものです。
個人的に「おぉ〜」って思ったポイントをまとめておきます。
データセンターのモニタリング
PUE低っ(公開OKの写真に含まれていたものです。念のため。)
いろんなところにセンサーがついてて(各ラックに複数個、その他にも)、すごい細かくモニタリングされているようで、すごいなーと思いました。
あれ?Windows XP?
冷却
外気冷却、なんですが、壁吹き出し方式や天井吹き出し方式+アイルコンテイメントを試して比較していたり、ラックの網目の形や大きさまで気にしていたり、ラックの上部から排出した空気は天井裏まで超意外なもので作られたダクトを通っていくとか、こだわりが予想を超えてました。すごいすごい。
まだまだ進化するそうです。
機材
冬に納入されたサーバは結露するとか冷たくて触れないとかいろいろ大変らしく、「結露対策」と称して空調の効いている部屋で一定時間放置しているそうです。 写真は倉庫です。ARISTAとかNECとかBrocadeという文字が見えます^^;
石狩湾新港地域
2日目のオプショナルツアーは田中社長による石狩湾新港地域のガイドから始まりました。
その1: KDDIの石狩海底線中継所
地図に出てた、とか^^; JIH (Japan Information Highway) という日本の周りの海底ケーブルの陸揚局だそうです。
NTTコミュニケーションズのロシア行きの海底ケーブルの陸揚局も石狩湾新港地域にあるそうですが、まだ見つかっていないそうです。探すのが好きな方がいらっしゃるようで、今後の探検に期待したいと思います。
僕もそういう探検してみたいなぁ...
その2: 変電所
この辺りは電気を使う工場や倉庫(冷凍倉庫とか)がたくさん立っても大丈夫なように変電所の容量が大きいそうで、DCぐらいなら平気だそうです。
ごはん
今年の石狩丼です。
今年の懇親会会場です。去年と同じ?
二次会もreadyでした。田中社長、蟹の差し入れありがとうございました!!!!!!
札幌に来たらもちろんラーメン。すすきのでは24時を過ぎると多くのラーメン屋さんは閉まるようなので早めに食べに行ったほうがいいと思います。
味噌バターコーンラーメンまじうまいです。
感想
石狩データセンター自体が超巨大な実験施設で、短い期間で新しい方式の導入と検証を試しやすい設計になっている気がしてきて、すごいわくわくします。今後が楽しみです。
国産のサーバがたくさん使われているのに驚きました。サーバの見積もりを取るとNECやFujitsuなど国産はDELLやHPのような海外産と比べると高くてすごい悩むのですが(もちろん、発注の規模が全然違いますしや交渉にもよるのでしょうが...)。 国産のサーバを使いつつさくらのような低価格が実現できるとなると、マーケティング次第では国産のサーバもまだまだいけるのかなぁと思いました。スイッチやルータにも期待したいです。
IT機器以外の無駄な電力をできるだけ削減しようというのがいろんなところで見られて、それに比べると大学の最近できたサーバルームは...って思ってしまいます。外気を導入できるかは置いておくとしても、空気の流れを考えてちょっと改良するだけでだいぶ効率は変わってくると思うんですよね。夏の電力不足のときに、節電のためにサーバを落とすとよく聞きましたけど、サーバを落とす前にやれることはたくさんありそう。
さくらインターネットがすごいと思うのは、田中社長が自社の設備やサービスについて技術的によく知っておられて、案内したり議論したりできているところ、技術者はどんなものが好きか(意識しておられるかおられないかは分かりませんが)把握しておられるところだと思います。今回の石狩DCツアーでも、社長自ら案内しておられましたし、まさかKDDIの石狩海底線中継所や変電所まで案内していただけるとは思ってもいませんでした。
エンジニアが働きやすい環境を整えることで優秀なエンジニアを確保する文化がSNSやソーシャルゲームに関係する企業の間でできつつありますが、インフラがメインのエンジニアにとってはスケールのでかいさくらインターネットがいいのかも、と思います(他社の状況は分かっていないのですが、少なくともさくらインターネットは楽しそうです)。
さくらインターネットとはてなのみなさま、ありがとうございました!!
Tweet